1年のうち1カ月間の限定開園! 見沼区の「染谷花しょうぶ園」

どんな季節でも、花のある風景を眺めると心が温かくなり、癒やされるものですね。
色とりどりのチューリップや見事な桜、モクレンやツツジが花を咲かせる春が終わり、梅雨の時期になると満開を迎えるのが、ショウブやアジサイです。

見沼区には、ショウブやアジサイをたくさん植えている「染谷花しょうぶ園」があります。年間を通してほとんどの期間閉園していて、6月の1カ月間だけ開放されるという「染谷花しょうぶ園」。今回はこちらをご紹介します。

いろいろな種類のショウブを楽しめる!

県道214号を東へ進み、「片柳コミュニティセンター入口」交差点を600mほど北へ進んでから右折すると、「染谷花しょうぶ園」の大きな看板が目に入ります。

風情のある門の入口で入園料を払ってから少し歩くと、木々の間からショウブの姿が見えてきました。順路に沿って木々を抜けると、一面に花開いたショウブが!思わず「わ~、すごい!」と声が出てしまいました。

淡い単色のもの、鮮やかな紫、葉脈がきれいな青で染まっているもの、縁がフリルのようになっているものなど、いろいろなショウブが咲いていました。品種により背丈もいろいろ。身長が160cm以上ある私の肩まで伸びている大きなものもありましたよ。

ショウブの花に顔を近づけると、花の中心にミツバチがいるのを何度も見かけました。
ミツバチが受粉を手伝って、新しい品種が生まれたりするのかもしれませんね。

この日は、何日も続いていた雨が止んだので、カメラを持った多くの人でにぎわっていました。風が強く、葉が揺れる度に雨の雫がコロコロと動くその様子が、まるでたくさんの人に見てもらえた喜びを、ショウブが表現しているようで、なんだか微笑ましくなりましたよ。

ところどころに休憩する場所も

園内を散策する通路は、少し狭くなっていて車椅子では通れない場所もあるため、杖をついてゆっくり歩いている方もたくさんいました。アップダウンやちょっとした階段もあるので、こうした休憩場所があるのはありがたいですね。

このときは、感染対策の面から飲食は禁止になっていましたが、いつかたくさんのショウブを見ながらおいしいものを食べられるようになるといいですね。

休憩場所の一角に、「染谷花しょうぶ園」で行われている年間の活動が掲示されていました。草むしりや苗の準備、開園に向けた取り組みなど、1年間かけて大変な作業をして初めて、たくさんのショウブがこうして見頃を迎えることができるのだと知り、頭が下がる思いです。

ショウブだけでなくアジサイも見頃!

この日は、ショウブだけでなく同じようにアジサイも見頃を迎えていましたよ。額アジサイやカシワバアジサイなど種類も多く、見応え十分!

カメラを構えた方たちは、ショウブとアジサイ両方の姿を写真に収めるのに忙しそうでした。望遠レンズの付いた立派なカメラで撮った1枚は、きっと格別でしょうね!

直売所にも足を運ぼう!

園の向いには直売所があります。園内のショウブやアジサイを見終わったら、ぜひこちらにも足を運んでみてください。切り花やちょっとしたお野菜、鉢植えの植物もありますよ。

この日私が行ったのは10時半過ぎ。すでに鉢植えのアジサイの前で、どのアジサイにしようか考えている方たちが何人もいました。アジサイの鉢植えは、花のつき具合が見事なものばかり!アジサイ好きの私は我慢できず、ピンクと水色を購入してしまいました!

梅雨のこの時期、お水をたっぷり浴びて元気いっぱい咲くアジサイ。私も梅雨の間は玄関にある2色のアジサイに元気をもらおうと思います!

染谷花しょうぶ園
住所:埼玉県さいたま市見沼区染谷2-248
アクセス:JR京浜東北線・高崎線・宇都宮線・埼京線、東武野田線「大宮駅」東口から
  国際興業バス7番乗り場(浦和美園駅行、浦和学院高校行、さいたま東営業所行)
「染谷新道」バス停下車 徒歩約10分
TEL:048-683-8787
営業時間:9:00-17:00
入園料:大人(中学生以上)500円
75才以上は平日200円/土日500円
小学生200円
未就学児無料
団体・障害者割引に関しては、お問い合わせください。
駐車料金:300円

※花の開花状況によって、開園時期がずれることがあります。
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に園へご確認ください。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。