サイクリングにぶらりお散歩「見沼たんぼ」で地元の秋を発見!

以前大型犬を飼っていた頃、よく散歩に出かけた「見沼たんぼ」。
2時間ほど歩いて犬も私も満足して帰路についたのを、今でも思い出します。

「そういえば最近行ってないな」と思い、今回は気持ちの良い秋晴れの下、久しぶりに「見沼たんぼ」に出かけてみました。
心地よい風を浴びてサイクリングしながら見つけた、地元の秋もあわせてご紹介します。

実は奥が深かった!見沼たんぼの歴史

「見沼たんぼ」は、その名前から「見沼区にあるただのたんぼ」と思われがち。でも実は東西5km南北12km、見沼区だけでなく緑区や浦和区、さらには川口市にまでつながる約1,200haという広大なエリアを指しています。

今回この記事を書くにあたり、調べてみて初めてわかったのですが、「見沼たんぼ」は予想以上に奥が深く、とても興味深い歴史がありました。

  • もともと海底だったこのエリア。約6,000年前を境に東京湾が後退したことにより、無数の沼が出現し「見沼」が誕生。
  • かの有名な初代徳川将軍家康の命により、利根川と荒川で大規模な土木工事がおこなわれる。工事の影響で農業用水が不足したことから、約1,200haにも及ぶ「見沼溜井」が作られる。
  • 徳川吉宗の命を受けて、見沼代用水を造って利根川から水を引き、新田開発がおこなわれて「見沼たんぼ」が誕生。

ざっとまとめるとこんな感じの流れなのですが、まさか歴史が苦手な私でも知っている、有名が徳川家の将軍が「見沼たんぼ」の歴史に登場するとは驚きです!
なんだか、見沼区民として「見沼たんぼ」を誇らしく思えてきました。

予想外のお花に会えるかも?

今回私がサイクリングしたのは、首都高速さいたま新都心線のさいたま見沼IC付近、見沼区から緑区にかけて、のどかな風景が広がる地域です。

この日は秋晴れ。自転車で受ける風がとても心地よく、サイクリングにはピッタリです。

途中、ドウダンツツジが赤く色づき始めていたり、ヒガンバナやコスモスを見つけたり。
日中は暑く感じることがあっても朝晩冷え込む日が続き、「やっぱり季節は秋だな」。
そんなことを思っていた私の目に飛び込んできたのは、なんと元気なヒマワリの姿でした!

近付くと、ハサミを持って刈っている人の姿もたくさん。
その中の一人の方が「看板に書いてあるけど、持って行っていいみたいですよ!」
と教えてくれました。

なんて粋な計らい♪
「この時期にこんなにたくさんのヒマワリを見られるなんて感激!」
青い空に映えるヒマワリの黄色。実に爽快です!
私と同じように、その姿を写真に収めている方がたくさんいました。

ヒガンバナやコスモスと一緒に、太陽に向かって元気に咲くヒマワリまで楽しめるなんて、なんだかとっても得をした気分になりましたよ。

遠くの景色も楽しんで

この日は、新都心の高層ビル群がきれいに見えました。
空気が澄んだ真冬の時期には富士山が見えることもありますよ。冬にお散歩する方は、ぜひ顔を上げて探してみてくださいね。

体験プログラムも

「見沼たんぼ」では、いろいろな団体が体験プログラムを実施しています。
お米作りや生き物調査、野菜作りやそば打ちなど内容もいろいろ。
大人はもちろん、お子さんと参加するのも楽しめそうですね。

野菜が苦手なお子さんが、野菜作りに参加したことで食べられるきっかけになったり、お米作りを通して、お米ができるまでの苦労を体験し「一粒も残さず食べよう!」という意識をもってくれたりしたら、完璧です(笑)。

そんなことを想像しながら、みなさんも「見沼たんぼ」のいろいろ、ぜひ発見してください!

見沼たんぼ

住所:埼玉県さいたま市見沼区、北区、大宮区、緑区、浦和区、川口市
アクセス:
JR京浜東北線・高崎線・宇都宮線・埼京線、東武野田線「大宮駅」東口
JR京浜東北線「さいたま新都心駅」「北浦和駅」
JR武蔵野線「東浦和駅」
東武アーバンパークライン「北大宮」「大宮公園」 など 

広大なエリアのため、訪問する場所により、交通が異なります。
詳しくはホームページなどをご覧下さい。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。