土呂町の神社「神明社」に初詣と見沼代用水沿いを散策

お正月ということで、初詣を兼ねて土呂町の神社「神明社」にお参りしてきました。
初めて向かった「神明社」は、見沼グリーンセンターを右手に見沼代用水沿いを歩いていくと神社の鳥居が見えてきました。

大宮付近では有名な氷川神社ほど大きな神社ではありませんが、人が少ない分趣深い雰囲気を感じました。
お天気の良い日で上着がいらないくらい1月初旬にしては暖かい日でしたが、鳥居をくぐるとすごくひんやりした神聖な空気に変わった気がしました。

鳥居には大きな大きなクスノキ

鳥居のすぐ左側には、神社やこの地域一帯を守っているかのような存在感のある、大きな大きなクスノキがありました。

クスノキの隣にあるのが「庚申塔(こうしんとう)」です。庚申塔は、かつて土呂在家の道山と呼ばれる所にあり、当地では伊勢参りの旅に出発することを「鹿島立ち」といって、当社に参拝してから必ずここに立ち寄って出掛けたと伝えられているそうです。

自然を活かしつつ、お手入れされた境内

遠目からは分かりませんでしたが、境内に入ると中はけっこう広くて、しっかりお手入れされていることが分かりました。

鳥居のそばのクスノキ以外にも大きな木がたくさんあり、空気が澄んでいてとても気持ちよかったです。豊かな自然を残しつつ、昔から人の手で大切に守られてきた神社なのだと思いました。

見沼代用水沿いを散策「見晴公園」

「神明社」でお参りをしたあと、見沼代用水沿いを散策しました。

神明社から見沼の森グリーンセンターの方に歩いていくと、風車が見えてきます。
風車のある公園は「見晴公園」です。いつも車で通りかかるたびに気になっていたので、少し寄ってみることにしました。

中は、遊具や芝生の山がある公園で、たくさんの子どもたちが遊んでいました。風車の上から外を見ると見沼の広い農園が広がっています。とてもキレイです。

桜の咲く季節にもう1度家族で来たいなと思いました。

ところで、わが家のお正月といえば、元日の朝7時頃、混まないうちに初詣を済ます、というのが恒例でした。

しかし今年、「小さくても自分の住んでいるすぐそばの神社に行くのが1番いいんじゃないか」という夫の意見で、わが家の初詣は自宅から最寄りの神社に行くことになりました。

ふらっと行ってみると、「空いている」「歩いていける」「疲れない」「子どもが迷子にならない」「屋台がない」など親としては数々のメリットがありました。そこで今回、土呂町でも行ったことのない神社巡り&散策をしてみようと思ったわけです。

土呂の地蔵堂

見沼代用水から少し足をのばして観てきたのは「土呂の地蔵堂」です。
かなり古くからこの場所にあり、信仰を集めていたとのことです。
この地蔵堂には、本尊の地蔵菩薩ほか、薬師如来、大黒天の三像が安置されているそうです。

本尊の奥にお地蔵さまが並んでいました。
古くからあるもの、新しく建てられたものとあるようでしたが、冬の澄んだ空気がとても気持ち良く、お地蔵さまはみな、笑っているように見えました。
年末年始のせわしなさがひと段落した私の心が、スッキリしていたからかもしれません。

石像の猿が奉納されている百体庚申社(ひゃくたいこうしんしゃ)

「百体庚申社」は60日に1度一躰ずつ石像の猿を奉納したもので、約17年の歳月を要して完成したものだということです。

鳥居から小さな本尊まで歩くとき、なんだかすごくドキドキしてものすごく長い距離に感じました。

建物自体はとても古く、修繕を繰り返している様子が見てとれましたが、中に奉納されている一躰一躰のお顔は生き生きとして見えました。

神殿の前まで行き、猿の石像のお顔を拝み、一礼し、お参りしてきました。

見沼代用水沿いは、「農と見沼代用水の原風景コース」という散歩コースにもなっていて、気軽に自然に触れることができるエリアです。
市民の森公園の入口では、レンタサイクルやレンタバイクもありますので、神社めぐりや散策などにぜひ、出かけてみてください!

神明社
住所:埼玉県さいたま市北区土呂町2-83-2
アクセス:JR宇都宮線「土呂駅」より徒歩10分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。