井戸水をくめる広場!?さいたま市大宮区氷川参道の入口「一の鳥居ひろば」

今回は日本一長い参道、氷川参道の入口でもある一の鳥居そばにある「一の鳥居ひろば」を紹介します。

一の鳥居ひろばは、ただの憩いの場ではなく、昔ながらの井戸水をひく珍しい場所となっています。

他にも魅力たっぷりの場所となっているので、余すことなくお伝えします。

氷川神社への入口、氷川参道一の鳥居の隣にあります!

距離にすると2kmにもなる氷川参道。その入口にあたる一の鳥居の真横に一の鳥居ひろばがあります。

周りには、氷川神社の石碑や石灯籠など、いかにも参道らしい歴史を感じるものがあります。

一の鳥居は建立されてから70年もの月日が経っており、ところどころが損傷。老朽化が進んでいました。

令和10年で氷川神社が建てられてから2500年の節目を迎え、その記念行事のひとつとして、昨年5月に改修。柱は美しく光り輝いていました。

今回訪れたのが週末だったこともあり、参道には多くの人が。

すでに葉桜となっていましたが、残された桜の花びらを楽しむ人たち、木陰を歩く人たちがたくさん見られました。

こぢんまりとした広場となっています!

一の鳥居ひろばはご覧の通りとなります。

そこまで広くなく、こぢんまりとした様子。

ただ、広場の付近には立派なマンションが建ち、旧中山道として市民から親しまれる県道164号線が真横を通るため、人も車もたくさんの行き来がある中でこれだけの広さがあるのは貴重ではないでしょうか。

実際に訪れたときも、ふらっと立ち寄る人が多いなという印象を受け、ほっと一息つける、そんな広場になっています。

一の鳥居ひろばは2007年に整備され、比較的新しめ。敷地を囲う石のフェンスや時計、表札はどれもきれいな状態が保たれていました。

井戸水をひくポンプがこちら!

今回タイトルにもした井戸水がくめる装置がこちら。

最近では見ることも少なくなった手押し式のポンプ。私が最後に見たのは、となりのトトロでした(笑)。

実際に水を出してみました。最初は少し温かかったものの、出し続けると次第に冷たくなっていきました。

井戸水というだけあって、かなり冷たい水が出てきます。

実は、一の鳥居ひろばのある関東平野は元々海だったということもあって地下水の水位が高い地域となっているようです。

この井戸水は誰でも自由に使用可能。ただ、飲料水として使用することができないので、間違っても飲まないようにしてください。

豊かな自然にあふれたひろば!

広場内は清掃も行き届いており、植物もしっかりと手入れされていてとても居心地が良いです。

中心にはシダレザクラが植えられています。見頃が過ぎてしまったためすっかり葉桜となっていましたが、時期がもう少し早ければピンク色のきれいな花がみれるでしょう。

シダレザクラを囲むように石のイスが4つ設置。一息つくにはちょうどいいサイズ感で、くつろぐ人も見られました。

敷地を囲むように季節の花々が植えられており、春ということでチューリップとノースポールがびっしりと咲いていました。

そばにはこんなほっこりする看板が。ついつい気になって毎日でも行きたくなってしまいます(笑)。

氷川神社の案内板がたくさん設置!

氷川神社へ向かう入り口ということもあり、周辺には氷川神社の案内板が多数設置。

境内の案内や、周辺の観光スポットまで初めて訪れた人でも楽しめる工夫がされています。

そのほとんどに英語での表記もあり、幅広い方が楽しめる場所となっています。

英語表記がされるきっかけとなったのが、2002年に開催された日韓共催のサッカーワールドカップ。

日本では10会場で試合が行われ、その一つとなったのがさいたま市の埼玉スタジアム2002。

世界的な大イベントということで、世界各国から多くの人が訪れることが予想され、歴史がつまった氷川神社をより知ってもらうために英語表記の案内板が設置されたようです。

元々は違う場所に設置されていましたが、一の鳥居ひろばが整備されたことで移設されることとなりました。

今回はさいたま市大宮区の一の鳥居ひろばを紹介しました。

井戸水をくめる珍しい場所というだけでなく、市民や観光客にとっても憩いの場となっています。

近くを通るときはふらっと立ち寄ってみてください。

一の鳥居ひろば
住所: 埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4丁目
アクセス:JR京浜東北線「さいたま新都心駅」東口より徒歩約7分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。