さいたま市北区「鴨川脇散策路」で親子一緒に春探し

最近、温かい日が続き、わが家で飼っている冬眠中の虫たちが起き出してきました。虫たちが動き出すと春を感じますよね。近所の散策路にも、春の花が咲きはじめている頃。そこで、さいたま市北区の「鴨川脇散策路」へ子どもと2人で春を探しに行ってきました。

見晴らしがいい川沿いの散策路

日進駅から11分ほど歩くと、さいたま市北区と西区を区切る「鴨川」があります。鴨川には、全長1.6kmに渡る散策路があり、密を避けて遊べる場所として人気のコースです。わたしたち親子は、散策しながら虫を探したり、花を眺めたりしています。

親子でのんびり歩きながら散策路へ到着すると、いきなりしゃがみ込む息子。小さな虫を見つけては手に乗せ、落としては手に乗せて、テントウムシに「ちびちゃん」と名前を付けていました。一方わたしは、しゃがみ込む息子を見ながら空の観察。周りに高すぎる建物がないので、遠くまで空が見えてきれいな景色が望めます。

温かくなり気持ちよく泳ぐカモ

しばらくすると、「ガーガー」と鳴き声がしてきました。「あれ?何か鳴いた?」と顔を見合わせて2人で川を見ると、1羽の黒いカモが気持ちよさそうに泳いでいます。穏やかな川を悠々と泳ぐカモを見ていると、「キョロ!キョロ!」Uターンを繰り返す。「何をしているのだろう?」と、しばらく2人でじっと様子を見ていると、カモがツン!ツン!水面をついばんでいます。

小さすぎて何をついばんでいるかは分からないものの、虫をついばんでいたようです。「きっと小さな虫だねー」と話しながらカモを見ていると、ガタンゴトン!ガタンゴトン!と音がしてきました。

オオイヌノフグリの青が映える

顔をあげるとグリーンのラインが特徴的なJR川越線です。間近で通る電車は迫力満点!実はさいたま市北区は、電車が間近に通る場所が多く、電車好きな子どもにとっては最高の場所。中でも、鴨川脇散策路は、密を避けつつ、間近で電車が見られるスポットとして教えたくない穴場なのです。

電車が通り過ぎた後、春を探し続けようと遊歩道を続けて歩くわたしたち。鴨川の遊歩道には、野草がたくさん生えています。鮮やかな緑を眺めていると春の足音がすぐ近くに感じられ、心が癒やされます。川の風を感じ、鮮やかな緑を眺めながら先に進むと、オオイヌノフグリがあちこちに咲き始めている。普段は小さくて見つけにくいオオイヌノフグリですが、道には緑が多いので、青が映えてきれいです。

菜の花と背比べで成長を感じる瞬間

「もっといろいろあるかな?」と先に進むわたしたち。目の前には菜の花が咲いています。散策路で背の高い草花があると、ついつい背比べをしたくなる息子は、今日も一番高い菜の花を見つけて背比べをしていました。最初の頃は遠く及ばなかった息子の身長も、今では菜の花を超えるようになり「ずいぶん大きくなったな」と息子の成長を感じられてうれしい限りです。

背比べが終わり下を見ると、ホトケノザがあちこちに生えて、鮮やかなピンクがきれいです。きれいなホトケノザを写真に残そうと、しゃがみ込むと、息子はさらに虫探しを続けます。1時間以上散策し、それぞれに春を堪能できました。

親子の散策スポットにピッタリ!

今回の散策路は、「前原橋」から「しんかいばし」まで全長約400m。ゆっくりと草木や虫を眺めながら歩くと30分ほどかかります。リフレッシュしたいとき、小さな子どもを連れてお散歩するのにぴったりのコースです。

実は鴨川散策路、後から調べてみると、鴨川は荒川水系の一級河川で、100年以上前からある歴史ある川でした。そして、散策路は全長1.6km大宮区との境まで続いていました。

小さな虫や花を眺めながらのんびり散策したり、途中で電車が真横を走ったり、楽しみながらお散歩できる鴨川脇散策路。コロナ禍で密を避けてお散歩したい方におすすめです。ぜひ行ってみてください!

鴨川脇散策路
住所:埼玉県さいたま市北区日進町2-1403-3
アクセス:JR川越線「日進駅」北口から徒歩約11分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。