目の前に広がるリスと自然の共生!さいたま市北区「りすの家」

さいたま市北区にある「市民の森・見沼グリーンセンター」内にある「りすの家」へ散歩ついでに行ってきました。毎年、春の暖かい時期に、幼稚園の遠足コースになっていて、リスの生態を間近で見られると評判の場所。園内には、たくさんのシマリスたちが、自然に近い形で生活しています。

リスのキャラクター「子リスのトトちゃん」がお出迎え

入口には、リスのキャラクター「子リスのトトちゃん」像が建っていて、写真スポットになっています。入るときは、備え付けの名簿に「さいたま市の人か否か」「来園人数」を記載して、係員さんの説明を受ける流れです。

少し待つと係員さんの注意説明が始まりました。主な注意は2点。「注意①リスの家では飲食禁止」「注意②園内は、たくさんのリスが自然のまま生活しているので、歩いている途中に踏まないように注意すること」です。説明が終わるとリスの住処へ入ります。

脱走対策に二重の扉は1つを閉めないと次が開けられない

今回は、わたしを含めて5人ほどが一緒に説明を受けていました。入口の扉は二重になっていて、逃亡対策はばっちり。一つ目の扉から入り、完全に扉が閉まってから二つ目の扉を開くとリスの家です。

園内を見上げると、頭上には高いネット。リスは木の上から逃げてしまうためネットを張るそう。そのまま順路を進んで行くと、至る所にリスの遊具が並んでいます。木を組んだ家形の遊具。平均台のように渡れる遊具。エサ場に繋がる遊具。ひょっこり顔を出せる遊具といろいろ。

平均台とエサ場がリスたちに人気の場所

木の板にたくさんの穴が開いている遊具から、リスがひょっこり顔を出すととてもかわいいのですが、今日は誰も顔を出さず残念。朝いちばんに行ったせいか、平均台とエサ場が人気のよう。平均台と家の遊具は、自然の木をそのまま使っているので、リスの茶色と同化して見えにくかったです。

自然色で同化したリスは、カサカサ音で探します。すると、木陰から1匹のリスが。「見えた!」すかさず写真を撮影しようとするものの、ササササッと一目散に逃げる。その逃げ足がとても速く、なかなか撮影させてくれません。

エサ場に立ち止まりドングリを食べる1匹のリス

「写真1枚撮影するにこれだけ時間がかかって、大変…」と思っていると、エサ場に立ち止まり、どんぐりを食べる1匹のリスが、ポリポリと音を立てて食べている。シャッターチャンスと思い、撮影。なんとか撮れました。

そのまま進んで行くと、目の前に一瞬の影が。「なにか通った?」見えない位に速いものを追ってみる。リス2匹が追いかけっこをしながら、わたしたちの行く手を阻む。

人に慣れてきたころには道の真ん中を追いかけっこ

通路に入ってきたリスを踏まないよう、辺りを見渡しながら慎重に順路を歩くと、至る所にリスの追いかけっこが見られるようになってきました。朝いちばんの少し涼しい時間帯に行ったので、元気いっぱいに動き回ります。

さらに順路を進むと、途中で池にあたります。そこで、池の水を飲むリスを発見。水を飲む姿を初めて見ました。

みんなから集めたどんぐりと水が貴重な食糧

リスの家に住むリスは、どんぐりの実を食べ、水を飲みます。どんぐりは、園内で拾って「どんぐりポスト」へ寄付。今は春なのでポストが見当たらなかったけど、秋口には、りすの家にポストができます。子どもたちは園内でどんぐり拾いを楽しみ「持ち帰れないねー」と言いながらポストへ寄付していきます。

そうして1周約30分のリス鑑賞が終わりました。

帰ってから調べると、シマリスは前足と後ろ足で指の本数が違うそう。とてもかわいい耳がついていますが、仲間の声を聴き分けられるほど聴力が発達しているそうです。そして、10月~4月ごろの寒い時期は穴を掘って冬眠します。ですが、りすの家にいるリスたちはとても元気に動いていたはず。気温によるのですね。

かわいいリスたちが自然と共生して活動する様子が見られる上に、エサをあげる達成感が味わえるので、家族や友人とおすすめです。

市民の森・見沼グリーンセンター りすの家
住所:埼玉県さいたま市北区見沼2-94
アクセス:JR宇都宮線「土呂駅」より徒歩10分
JR「大宮駅」東口より東武バス20分、「神明橋」バス停より徒歩5分
営業時間:10:00-16:00
電話番号:048-664-5915
定休日:月曜日、年末年始

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。