北区役所プラザノースでダイナミックな空間体験「Domain of Art 30 曽谷朝絵展 にじのにわ」

私がこちらのポップをたまたま目にしたとき、このさわやかすぎる色彩に魅了され「これ絶対行きたい!」と思った展示会が、北区役所プラザノース「Domain of Art 30 曽谷朝絵展 にじのにわ」です。
子どもが参加できそうなワークショップもあると記載されていたので、家族を誘って観に行ってきました。
美術家、曽谷朝絵さんは「光と色彩に満ちあふれた作品は、観る者の視覚を越えて身体感覚を呼び起こす」と言われ、数々の美術賞を受賞、各所で個展も開かれているクリエイターです。

幻想的な作品の中にいると、異世界に迷い込んだ気分でした

受付を済ませて会場に入ると、先に入っていた長男8歳に「こっちこっち!!ここすごいよ!」と手をひっぱられ1番奥の部屋に入ると、そこは、まるで異世界のようでした。

きれいな色で彩られた光の帯が、実際は白だと思うのですが透明のようにみえるカーテンに映し出されていて、それが幻想的な世界をつくりだしていました。

キラキラした光が本当にきれいで、非現実的で、なんだかクラゲになったみたいな感じがするな…と思いました。

実は到着するまであまりのり気ではなかった息子たちも、このキラキラした空間を楽しんでいるようで、部屋中をくるくる回っていました。

大きな大きな油彩作品「fuwari」の前で…

4歳次男は「これ僕だいすきー写真とってー!」となぜかこの大きな絵の前でねこポーズをしていました。

彼が気に入った1番大きいこの「fuwari」という作品は、2.4メートル×4メートルもの油彩作品です。

虹のようにも見えるし、海の中のようにも見える絵だな…と私は感じましたが、帰って調べてみると「巨大な海」と「洗面器という日常のもの」をオーバーラップさせて描いた作品だそうです。

コロナ渦のように目まぐるしく移り変わる世界をよそに、光を湛えて友禅と横たわっていた、そんな巨大な海をいつも心の中に持っていたいという思いが描かれているそうです。

色づかいが本当にすてきな作品でした。

色鉛筆によるドローイング作品約

約100点もの絵や文字で描かれたそのドローイング作品を見ていると、中にはイタズラ書きのような絵やメモ書きのようなものも展示されています。

それを眺めていると、こんなきれいな作品を生み出す人がどんなプロセスで創作していくのか、曽谷さんの頭の中が少しのぞけたような気がしました。

アーティストワークショップ「もりのいろ」

アーティストワークショップ「もりのいろ」は、来場者ひとりひとりが色鉛筆で塗った絵を壁一面に貼ってつなげてひとつの大きな作品をつくる、そんなワークショップでした。

読書コーナーの前に用意されたテーブルで、私も夫も息子たちもお借りした色鉛筆で絵に色を付けていきました。

あまのじゃくな次男は、最初まったくやろうとしませんでしたが、3人がもくもくと色を付けているのを見て急に「僕もやる!」と塗り始めました。

作業している後ろの壁にはすでに無数の作品が貼られていました。

わが家の作品も貼って、仲間入りです。
イベントが終わる3月19日にはいったいどこまで続いているのか、とても気になるところです。

北区役所プラザノースでは、「Domain of Art~芸術創造の領域」と題し、精力的に表現活動を続ける美術家の作品を紹介してきていて、今回が30回目になるそうです。

私は初めてこのDomain of Artを観てきたのですが、期待以上のすばらしい作品をみて体感することができ、子どもたちも楽しく芸術と触れあうよい機会にもなりました。

北区役所プラザノースは、子ども向けのイベントやカフェや図書館も併設されています。充実した施設なのでぜひ、出かけてみてくださいね。

プラザノース「曽谷朝絵展 にじのにわ」
住所:埼玉県さいたま市北区宮原町1丁目852番地1
アクセス:埼玉新都市交通伊奈線・ニューシャトル「加茂宮駅」から徒歩約8分、JR宇都宮線(東北本線)「土呂駅」西口から徒歩約15分
TEL:048-653-9255
開催期間:2023年2月25日(土)〜3月19日(日)
時間:午前10時~午後5時

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。