ハロウィンが終わり、街がクリスマスの準備を始めるこの時期になると、私が毎年欲しくなるのがシクラメンです。
室内で育てたり寄せ植えで楽しんだり、ホームセンターや街中でもお店に彩りを添えるシクラメンを見て、購入される方も多いのではないでしょうか。
お花の農家さんが多い見沼区。
今回は、以前さいたま市の市報でも紹介されていた「カナイヅカ園芸」さんをご紹介します。
ハウス一面に咲くシクラメン
見沼区で20年にわたりシクラメンを栽培・販売しているカナイヅカ園芸。
お邪魔した際、見事に咲くシクラメンがハウス一面に広がっていて、思わず「わ~♪」と声が出てしまいました。
カナイヅカ園芸では、11月に翌年販売するシクラメンの種まきが始まります。
1カ月くらいで発芽したシクラメンは、2月・5月・7月と3回にわたり、少しずつ鉢を大きくして植え替えをするのだそう。
梅雨が短かったり猛暑日が多かったりと、その年その年で気象条件が違うので、11月の販売開始に合わせて花を咲かせるよう、1年を通じて全てのシクラメンのお手入れをするのはとても大変なお仕事だと感じました。
50種類の中からお気に入りの一鉢を
カナイヅカ園芸で栽培しているシクラメンは、約50種類。
そのうちのいくつかを、ご紹介しましょう。
昭和30年頃から栽培されているという、きれいな赤が目を引く「バーバーク」。
私が子どもの頃によく見かけていたシクラメンが、このバーバークでした。
昔からある在来種で、花が大きいのが特徴です。
クリスマスの雰囲気とこの赤いシクラメンがよく合っていて、クリスマスシーズンの実家の玄関に毎年飾られていたのを、今でもよく覚えています。
フリルの花びらがかわいらしい「ファルバラローズ」。
その名の通り、まるでバラのような花びらが華やかですね。
比較的新しい品種の「ジックス」。
ピンクや赤の花びらと中心の白が合わさって、まるで蝶がとまっているよう。
花びらの縁に白のグラデーションが入っているのが「リップ」です。
葉っぱにも白い模様が入っているのが、おわかりいただけるでしょうか。
花びらの色に目がいきがちなシクラメンですが、葉っぱの色や形にもぜひ注目してみてくださいね。
ご存知ですか?香りを楽しめるシクラメン
シクラメンの花には、香りがないと思っていた私。
カナイヅカ園芸にお邪魔して初めて「香りを楽しめるシクラメン」があることを知りました。
芳香シクラメンは、世界で初めて野生種の芳香を園芸種に取り入れた、埼玉県が育成したオリジナル品種です。今では全国で栽培できるようになっているそうですが、普通のお花屋さんではなかなか見かけないかも。
バラとヒヤシンスを合わせたようないい香りに魅せられて、私も一鉢購入しました。
玄関先に飾ったので帰宅するたびいい香りに迎えられ、毎日癒やされています。
香りのあるシクラメン、おすすめです!
寄せ植えにもピッタリのガーデンシクラメン
室内で長く楽しめるシクラメンですが、寄せ植えとして屋外で楽しむ方も多いですね。
カナイヅカ園芸では、寄せ植えにピッタリな小ぶりなものもありますよ。
大きな鉢と同様、白やピンク、花びらがフリフリのかわいらしいものまで種類もいくつかあるので、一緒に植える花の種類に合わせて選んでみてくださいね。
すぐに飾れる寄せ植えもありました。
赤を基調としたもの、白やピンクを混ぜたものなど、雰囲気もそれぞれ。
植えている鉢によっても感じが変わるので、置く場所を考えながら選ぶ楽しみもありそうです。ご自身の好みに合うものを見つけてみてくださいね。
自宅用はもちろん、プレゼントとして全国に送る方も多いシクラメン。
毎年こちらで購入している方もいるようで、私がお邪魔していた時には「今年も来たよ」と、スタッフさんに声をかけているお客さんもいました。
今年の販売開始は11月22日の予定です。
12月になると鉢の数もだんだんと減っていくので、購入予定の方は11月中に足を運ぶのがおすすめ。ハウス一面に並ぶ中から、ぜひお気に入りの一鉢を見つけてみてくださいね。
カナイヅカ園芸
住所:埼玉県さいたま市見沼区丸ヶ崎1220
アクセス:JR宇都宮線「東大宮駅」より国際興業バス「丸ヶ崎火の見下」バス停下車すぐ
TEL :048-683-1021
営業時間:9:00-16:00