貨幣の歴史を学べる!さいたま新都心駅東口「造幣さいたま博物館」

今回紹介するのは、大宮区に新しく誕生した観光スポットである、造幣さいたま博物館です。小さいお子様だけでなく、大人の方でも楽しく貨幣について学ぶことができます。

2016年に新設された造幣局さいたま支局の構内にある博物館。そもそも、造幣局についてぴんとこない方も多いのではないでしょうか。造幣局とは、500円玉などの硬貨を製造する場所です。造幣局は全国に3か所あり、そのうちの一つがさいたま市大宮区に誕生しました。

進化が進むさいたま新都心駅東口に位置する造幣局

さいたま新都心駅東口から歩いて12分の距離に位置する造幣局。付近には、警察署や高層マンション、そしてさいたま市役所移転予定地があり、変化する街並みの一部となっています。

隣には、以前に大宮マガジンでも紹介があったさいたま新都心公園があり、週末に訪れたこともあって、家族連れで大変にぎわっていました。

お金について身をもって感じることのできる体験コーナー

受付を済ませ、展示物のある二階へ進みます。そこには、実物の千両箱を持ち上げられたり、貨幣に関する豆知識が学べる体験コーナーがありました。

中でも目を引いたのは、小銭の健康診断ができるという機械。私も実際に、500円玉を使って体験してみました。この機械では、小銭の直径、厚さ、重さを測定し、状態をチェックしてくれるものです。

コインを投入すると、間近で測定の様子をみることができ、25歳の私もワクワクしました。1分ほどで診断は終了。横のプリンターからしんだん書が印刷されてきます。実際に診断してもらった500円玉の状態がこちら。

全て良好で、健康と診断いただきました。この500円玉にはまだまだ活躍してもらいましょう。近くには係員の方もおり、操作がわからなくても安心です。

オシャレな展示室

ついに展示室の中へ入っていきます。まず初めに、造幣局の歴史について展示するスペースを進みます。

まだまだ新しい建物ということもあり、館内は非常にキレイで、展示物はスポットライトで明るく照らされていて、とても落ち着いた雰囲気でした。このスペースでは、当時使用されていた出勤簿などの書物が展示してあります。

次に進むのは、貨幣の製造プロセスについての展示スペース。こちらには、硬貨の製造工程について、画像と一緒にわかりやすく紹介しています。画像だけでなく、実際に使用される機材や、材料も一緒に展示され、ひと際迫力のあるスペースです。

造幣さいたま博物館に展示される、紹介パネルにはさまざまな工夫が施されています。まず一つに、パネルで使用される漢字には全てかなが振ってあります。まだまだ漢字がわからない小さな子どもでも楽しめるようになっています。

そして、パネルの一部にQRコードが掲載。こちらを読み込むと、パネルを英語に翻訳したものが表示されます。海外から訪れた観光客にも開かれた、ステキな場所であるととても感動しました。

勲章やオリンピックメダルも製造する造幣局

みなさん、天皇陛下が首にかける勲章や、オリンピックメダルが造幣局で製造されていることを知っていましたか?

造幣さいたま博物館には、天皇陛下が身につける大勲位菊花章頸飾、個人の功績を称えるさまざまな褒章が展示されています。撮影がNGだったため、ここでお見せすることができないので、実際に足を運んでみてください。

そして、過去に日本で開催された4回のオリンピックで使用されたメダルの展示もおこなっています。コロナ禍の中でおこなわれた、2020東京オリンピックのメダルも見ることができ、少しメダリストになった気分を味わえるかもしれません。

ところどころにモニターが設置され、映像やナレーション付きでの紹介もあり、よりわかりやすく貨幣について学ぶこともできます。

100年前の食パンはなんと25円!?お金の歴史について学ぼう

最後に訪れたのはお金の歴史スペース。ここでは、石器時代から現代までのあらゆるお金が展示されています。石で作られた貨幣から、小判、海外で使われた貨幣の展示もあり、さながら歴史の教科書の中にいるような気分でした。

そして、物価の変動がわかる表があり驚愕。なんと100年前は食パンが25円で売られていたみたいです。物価高騰が叫ばれる昨今では考えられない数字に、とてもびっくりしました。

記念のお土産にミントショップへ!

展示室を出て出口へ向かうと、造幣局グッズを取り扱うミントショップがあります。ここでは、造幣局でしか買うことができない商品が多数販売。どれもかわいらしいものばかりで、記念品としてだけなく、普段使いできる商品もあるので、ぜひ立ち寄ってください。

今回訪れたのが週末だったので参加できませんでしたが、平日には工場見学も行っており、更に楽しめること間違いなしです。造幣さいたま博物館で、楽しくお金の知識を深めてください。

造幣さいたま博物館
住所:埼玉県さいたま市大宮区北袋町1-190-22
アクセス:JRさいたま新都心駅東口から徒歩12分
営業時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
電話番号:048-645-5899
定休日:毎月第三水曜日、年末年始
※臨時休業する場合があります。最新情報は施設にご確認ください。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。