英霊たちが眠る さいたま市大宮区「埼玉縣護国神社」

今回はさいたま市大宮区にある埼玉縣護国神社をご紹介します。悲惨な過去にふれながら、日本のために戦ってくれた方々に祈りを捧げる貴重な場所となっていますので、すみからすみまでふれていきます。

大宮公園のすぐ横に鎮座

埼玉縣護国神社は、東武アーバンパークライン北大宮駅から歩いて約6分、大宮公園駅からも歩いて約10分でつく好立地にあります。大宮区でもっとも有名な場所でもある大宮公園のすぐそばに建てられており、去年きれいになったばかりの舟遊池のすぐそばに位置しています。

おどろきなのは、一つの鳥居が大宮公園内にたてられていることです。氷川神社の本殿、氷川参道とはほぼ反対に位置するので、地元にすむ人でもしらないのではないでしょうか。私も今回訪れるまでしらずびっくりしました。

第二次世界大戦までに亡くなった埼玉県民を祀る神社

埼玉縣護国神社は、いわゆる第二次世界大戦で戦地にむかわれた埼玉県に関係する方々をまつる神社となっています。

敷地内に入ると、写真のような看板が出迎えてくれます。看板をみると、この神社がいかに神聖で、重要な場所であるかをおしえてくれているような気がしました。

戦争の悲惨さを物語る展示物

敷地内には、さまざまな場所に戦争に関連する物が建てられています。入ってすぐ目に入ってくるのは大きな石碑です。石碑をかこむように、戦争で亡くなられた方々の名前がほられた墓標がならんでいました。近くで見ると、かなりの方の名前が掘られており、戦争の悲惨さをまじまじとかんじました。

本殿へ足を進めると砲弾があります。こちらは、実際におこなわれた日本海海戦で、日本軍が使用していた砲弾となります。こちらは、大宮区に住まれる方から奉納されたもので、案内には、実際のようすがくわしく書かれています。

目の前で砲弾をみたのが初めてで、背筋が凍る思いでした。
案内の一部に、「我が子のように慈しみ、祈りを籠めて懸命に磨き上げた」とかかれています。今の日本は戦争のない平和な国となっていますが、その時代を生きぬくには、この砲弾に命をかけなければいけなかったんだなと、考えさせられる一文でした。

大東亜戦争、いわゆる第二次世界大戦で亡くなった方々の場所を示す地図の展示があります。この戦争は各地で悲劇をうみましたが、こうやって地図でしめされると、世界各地で戦いが繰り広げられていたんだなと実感しました。

他にも戦争に関連する像があり、本殿のそばにある建物は無料の遺品展示館となっています。現在はコロナウイルス感染対策のため閉館となっています。

自然豊かな落ち着いた雰囲気

敷地内は大きな木々で囲まれています。松が空に大きく伸びています。今回早朝に訪れましたが、こもれ日がとても気持ちよかったです。11月ということもあり、かなり冷え込んでいましたが、朝から多くの参拝客が訪れ、本殿に向かって祈りを捧げていました。
本殿の内部も撮影したかったのですが、参拝される方がおおかったので、実際にいって確認してみてください。

いかがでしたでしょうか。国のために戦ってくれた方々の魂が埼玉県護国神社に眠っています。祈りを捧げるとともに、二度と繰り返してはいけないと改めて感じました。

埼玉縣護國神社
住所:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町3丁目149
アクセス:東武アーバンパークライン(野田線)北大宮駅から徒歩6分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。