見どころたくさん!今羽駅近くの「吉野神社」でお参り

さいたま市北区吉野町に、とてもきれいな神社を見つけました。こちらは町名の通り、「吉野神社」という神社です。

場所は、ニューシャトル今羽駅から徒歩約5分の住宅街にあります。階段を上がると立派な鳥居があり、広々とした空間が広がります。

この地域はかつて吉野村・吉野原村といわれ、中世には村として存在していました。
まず最初に八幡社が建てられ、その後に鹿島社が勧請されました。
さらに、各所に金山社と天神社が建てられ、明治維新後には鹿島社は村社となり、金山社と天神社は無格社となります。
その後、武国神社に合祀されましたが、昭和36年に金山社と天神社とともに復祀し、合祀の上、吉野神社と名付けられたということです。

御祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)、金山彦神(かなやまひこのかみ)、菅原道真公(すがわらのみちざねこう)。
武甕槌大神は武道の神様であり、必勝祈願や地震除けに、金山彦神は鉱山の神様であり、鋳物などの物造りや金運上昇にご利益があるとされています。
菅原道真公は有名な学問の神様ですね。摂社もいくつかあります。

このような歴史や神様の意味を知ってからお参りすると、より神様への敬意を表せるのではないかと思います。
吉野神社では1月1日に元旦祭、7月1日に浅間社大祭(初山例大祭)、7月14日に八雲神社例祭(天王講)、10月8日に秋季大祭(お日待様)などの例大祭があります。

参拝で心穏やかに

鳥居の前で一礼し、参道を進みます。

進んで左手には手水舎があります。参拝する前にこちらで身を清めます。

詳しいやり方が掲示されているので、分かりやすいですね。現在はコロナウイルスの影響なのか、柄杓はありませんでした。

こちらが拝殿です。初めに二礼、次に二拍手、終わりにもう一度深い礼をして参拝しました。とても静かで参拝しやすかったです。心が穏やかになりました。

拝殿の右手には伏見稲荷社があります。商売繁盛、五穀豊穣の神様が祀られています。

稲荷大神のお使いといえば、狐さんですね。近くで見ると、鋭い目つきにどきっとしてしまいました。
今まであまり気にしていなかったのですが、よく見ると口に何かくわえています。おそらくですが、左の狐さんは巻物を、右の狐さんは玉(宝珠)をくわえています。
調べてみると、他にも鍵や稲穂をくわえる狐さんもいるそうです。新しい発見がありました。他の稲荷神社に行った際にまたチェックしてみようと思います。

そのまた右手には八雲社があります。

八雲社は疫病、厄除けの神様が祀られています。7月14日頃におこなわれる八雲神社例祭は、こちらの神様である牛頭天王を祀る神社のお祭りで、若者が神輿をかついで町をまわったりするそうです。

神輿の収納庫もありました。夏になったら見られるのでしょうか。

神輿収納庫の横には石の祠がありました。右はおそらく浅間社、真ん中は八幡社、左は文字が刻まれていないのか、消えてしまったのか分かりませんが、読み取れませんでした。
それぞれに小さな松ぼっくりがお供えされていて、ほっこりしました。

珍しい狛犬さんに会えます

神社の入口に必ずといっていいほど目にする狛犬さん。厄除けを意味していて、神社を守る守護神の役割を持っています。
吉野神社の狛犬さんは左側が口を閉じていて、右側が口を開けていました。地域によってはどちらも口を閉じていたり、左右が逆だったりと、いろいろ違いがあるようです。

そして、吉野神社の右側の狛犬さんは、よく見ると子どもがいるのです。

こちらは「乳飲み狛犬」と呼ばれる、大変珍しい狛犬です。安産や子育て祈願にご利益があるそうです。このような狛犬さんは初めて出会いました。とても愛らしいですね。
狛犬さん自体は見慣れているので、気にして見ないと案外気がつかないかもしれません。
参拝の際は、ぜひチェックしてみてくださいね。

圧巻の大きな御神木

神社の奥の社務所の隣には、大きな御神木がそびえ立っています。こちらはクスノキです。周りが赤い柵で囲まれており、しめ縄が張られています。柵の1ヶ所は開いているので、近くまで行くことができます。

見上げてみると、その高さに圧倒されました。樹齢何年なのかは分かりませんでしたが、太い幹と色鮮やかな緑の葉に、非常に力強い生命力を感じました。
この先何年も、大切に愛でていきたいですね。

吉野神社は比較的新しく、とてもきれいで落ち着きのある神社でした。
毎月1日と15日の9時から10時の1時間は御朱印をいただけるそうです。
お散歩がてら参拝に訪れてみてはいかがでしょうか?

吉野神社
住所:埼玉県さいたま市北区吉野町1-21-8
アクセス:ニューシャトル「今羽駅」から徒歩約5分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。