今回は大宮駅西口にある「庚申神社」をご紹介します。
高層ビルが立ち並ぶ一角に、ぽつんと建つ庚申神社。ただの神社ではなく、大宮駅と深い関わりがあり、パワースポットとしての一面を持つ神社となっています。
いわくつきの庚申神社の様子を、くまなく見せていきます。
大宮駅西口から歩いて7分と駅近!
庚申神社は、大宮駅西口から歩いて7分。西口のシンボル、ソニックシティの南側にあり、1番有名な氷川神社よりも大宮駅に近い神社となっています。
あたりは再開発が進んでいて、神社の正面には今年3月にできたばかりのダイワロイネットホテル大宮がそびえ立ち、都会感があふれる中で異質な存在感がありました。
神社正面には石造りの立派な鳥居が建っていて、新緑の木々が育ち、文字通り都会のオアシス。
鳥居をくぐると右側に手水舎があり、片隅にアジサイが飾ってあってなんともかわいらしいです。
もしかしたら季節の花が飾られているかもしれないので、訪れる際の楽しみになるかもしれません。
正面に目を向けると立派な本殿があります。正月には初詣で多くの方が訪れます。
本殿横には立派な枝垂れ桜。すっかり新緑が進んでいましたが、春には桜の花が咲き乱れるでしょう。
多くの人や電車が行き交う場所に、季節の流れを感じられるスポットがあると思うと、改めて大宮という街がステキだなと感じました。
悩み事を吸い取るパワースポット!
庚申神社の目玉のひとつが、鳥居の左側にある御座石。
しめ縄が張られ、神々しさあふれる御座石に念じることで、悩みが吸い取られ地中深くに閉じ込めてくれるご利益があるとされています。
元々庚申神社は、道開きの神様が祀られていて、敷地内には『みちひらき』と書かれた赤い旗が風になびいています。
道を切り拓く様子が現状を打破していく様と重なったのではないでしょうか。
悩みを吸い取るのと同時に絵馬に願いを書き込むと、願いが叶うとされています。
パワースポットの奥にはたくさんの絵馬があります。鳥居のような形をした絵馬かけの横にある、赤く塗られた電柱にもびっしりと絵馬がかけられていました。
基本的にこちらの神社は無人となっていて、賽銭箱近くにある販売所で絵馬を購入することができます。
お代は賽銭箱に入れるスタイルとなっているので、購入する方は絶対に忘れないようにしてください。
絵馬の他にも、お札と御朱印を販売。訪れた思い出を形として残すことができるのはうれしいですね。
庚申神社の御朱印はかわいらしい猿が描かれたデザインとなっているので、気になる方はぜひゲットしてください。
実は大宮駅構内にあった!?
明治時代初期に建てられた庚申神社。現在は大宮駅から離れた場所にありますが、建てられた当時は駅構内にありました。
鉄道網の発展とともに大宮駅は拡張工事が繰り返され、そのたびに場所を変えて大宮駅を見守っていました。
しかし、元々建てられていた場所で鉄道事故が多発。
あまりに不運が続いたことから、国鉄の社員や地域の方の融資によって、現在の大宮ソニックシティ横にある鐘塚公園へ移転されることとなりました。
その後、大宮駅西口の再開発によって再度移転を余儀なくされ、現在の場所に神様が眠ることとなりました。
大宮駅の中にあったんだと感じる場所が、今の庚申神社には残されています。
移転建立記念碑や、鉄道殉職者供養塔などさまざまな石碑があり、わかりやすい説明の案内板が敷地内にあります。
鉄道の発展、そして大宮駅の発展は庚申神社のおかげといっても過言ではないのです。
たくさんの魅力がつまった庚申神社。
また場所を変えてしまうかもしれませんが、これからも大宮駅を見守る神社であり続けるでしょう。
もし悩みや強い願いがある人は庚申神社に行けば、解決するかもしれません。
多くの力を秘めた庚申神社に、ぜひ訪れてみてください。
庚申神社
住所:埼玉県さいたま市大宮区桜木町1丁目12−377
アクセス:JR京浜東北線、川越線「大宮駅」西口より徒歩約7分